ワールドカップで見えるプロとそれ以外

From:Dr.kappa
火曜日、午後7時14分
大学、オフィスより

ワールドカップで盛り上がっています。

私が所属する大学でも定期的にサッカーをして遊んでいる学生さんたちがいます。

彼らを中心に最近は毎日のように「昨日の試合どうだった?」という話で盛り上がっています。

この話はもちろん私にも向かってきます。

その際、私は決まってこう答えます:

「見てないよ」

すると、お決まりのように「見た方が良いよ」と彼らは言います。

見たら楽しめるから勧めてくれている、ということはよく理解しています。

ですが、このやり取りのたびに私は感じてしまうことがあります。

「彼らはプロではない」

正確に言えば、プロにはなれないだろう、と。

どういうことか。

ワールドカップの試合は日本時間では主に深夜から早朝にかけて行われています。

午前2時や4時、6時など。

私は海外に住んでおり、時差がありますが、それでも試合によっては深夜ごろのものもあります。

学生さんだけでなく、私の同僚にも、これらの試合をリアルタイムで視聴して楽しんでいる者たちがいます。

楽しんでいるならそれは素晴らしいことです。

それをやめる必要はありませんし、私がどうこう言う権利はもちろんありません。

ですが、そのせいで睡眠不足になり、翌日の仕事に支障を出す、出すリスクを生むのはどうだろうか、と私は感じてしまいます。

個人的な経験からも、フライトなど、やむを得ぬ理由で睡眠不足だった日には頭が全然働きませんでした。

このような経験を私は何度もしています。

一方で、普段の頭では数日、数週間、ものによっては数ヶ月掛かっても理解できなかったことが、様々な条件が整い、いつも以上に冴えた頭で考えたら一瞬で理解できた、という経験も持っています。

これらの経験から、私はプロとして、睡眠だけでなく、食事、運動なども出来るだけ最善の状態にし、毎日ベストな頭と心身で仕事に臨めるようにしています。

したがって、深夜にリアルタイムでサッカーの試合を観戦するなんてことはありません。

早く寝て早く起きる、などの代替案もありますが、睡眠のリズムが崩れることで自律神経にも悪影響があるからです。

私は毎日決まった時刻に寝て、決まった時刻に起きるようにしています。

私自身は研究を通して人類の知に貢献していきたいと考えており、そのために私が行っていることはプロとして当然のことだと考えています。

このような考えを持ち、このような生活を送っている者から翌日の仕事への影響を考えずにリアルタイムで趣味を楽しんでいる者を見ると、プロとは到底呼べないだろう、と感じてしまうのです。

楽しむにしても、録画して起きてから見るなど、仕事の質を損なわずに楽しむ方法はいくつもあります。

それらの方法を取らず、仕事の質を下げてまで趣味を楽しむ者を私は個人的にプロとは呼びません。

もしかしたら、「自分の仕事」というあまりに近いことだから何とも思わないのかもしれません。

仮に、彼らサッカー選手たちが同じことをしていたら、どう感じるでしょうか。

試合前日に深夜まで趣味にふけっていた。

そして試合当日は睡眠不足で頭がいつもより働かない。

いつもならミスしない場面でミスをしてしまう。

こんな選手がいたらプロ失格だ、と非難しないでしょうか。

他人を非難するのは容易ですが、非難の矛先を自分に向け、自らの行動を律するのは容易ではありません。

私はまだまだ甘いと感じる時がしばしばありますが、それでも今できる最善のことを行っています。

睡眠、食事、運動など、自分次第で整えられる環境は整え、毎日ベストな状態で仕事に臨めるようにしています。

プロであれば、これくらいは最低限すべきだと私は考えています。

ですが、残念ながら、この最低限のプロ意識を持った方にもほとんど会ったことがありません。

私のプロ意識が普通ではないのでしょうか。

このメールを読んでいるあなたは私の仲間だと嬉しいのですが。



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