From:Dr.kappa
月曜日、午後3時47分
大学、オフィスより
先月のメインメールで2つの論理があることをお話ししました。
それは「交換の論理」と「贈与の論理」の2つ。
そして、今月のメインメールでは2つの論理の使用法までお伝えしたのでした。
つまり、相手に影響を与えたい場面の出だしでは交換の論理を避け、贈与の論理を使うようにすると関係の構築が狙えるのでした。
典型的なのはセールスレターの冒頭。
ただ、それだけでなく、ツイッターや会話、メールでも使えます。
実際に私が実験したところ、エンゲージメント率が11.4倍になった手法もお話ししましたね。
具体的には、主張という交換の論理に則った言葉を使わず、単に事実を示すに留めるという方法でした。
ただ、その過程で説明していないことがあります。
それは、なぜ贈与の論理を使うとゼロサムにならないのか?と言う点です。
より詳細には、なぜ贈与の論理を使うとプラスサムになるか。
最もシンプルな説明は恐らく次の通り:
贈与の論理によって関係が構築されると、そこに信頼が生まれるから。
信頼というのはそれ自身で価値を持ちます。
資本主義が分かりやすいですが、お金というのは信頼を数値化したものです。
したがって、信頼が生まれるということは、すなわち価値が生まれることを意味します。
あるいはこんな言い方もできるかもしれません。
贈与を受けると起動される後ろめたさ・罪悪感から、もらった以上に与えようとするから。
もしかしたら、こちらは出していない相手から年賀状を貰ってしまった時、寒中見舞いを豪華にして返した、なんて経験をお持ちかも知れませんね。
このように、贈与の論理を使うようにすると、価値が創造され、プラスサムになります。
同じことを、以前リーダー論のところで登場してもらったSimon Sinekも言っています。
曰く、偉大なリーダーはチームメンバーを抑え付けるのではなく、伸び伸びと力を発揮できる環境を作る、と。
その結果、1人1人バラバラな時以上の価値が創造できるのだ、と。
これも確か彼が挙げていた例だったと思いますが、私たちの祖先がまだ荒野で生活していた時を思い浮かべて頂くと分かりやすいでしょう。
寝ている間に捕食者に食べられないように自力で対処しようと思うと、おちおち寝てもいられません。
その結果、生きるので精一杯で価値などほとんど創造できないでしょう。
ですが、数人で集まって社会を作ったらどうでしょうか?
仲間を信頼し、順番で寝れば、熟睡することができます。
そして、冴えた頭、しっかり疲労回復した身体を活かして、より多くの食糧を手に入れられるでしょう。
手が器用な者は獲物を取る為の武器や住む為の家を作ることに、体力に自信がある者はより大きな獲物を取ることに集中できます。
もしかしたら、人間が社会的な生き物になった背景には、このような贈与によって価値を高めていけることに気付いたことがあるのかも知れません。
(適者生存の観点からは、贈与をし合うコミュニティの方が生存確率が高いのは明らかです。)
以上のように、交換の論理ではなく、贈与の論理を使うことによって、お互いに価値を創造し合い、コミュニティ自体の価値を高めていくことが出来るということです。
このようなことを書くと、「わかった、やっぱり利他なんだね。じゃあ、徹底的に他者に尽くすよ」という方が少なからず出て来ます。
ただ、それもちょっと違います。
というのも、自分を犠牲にしてまで他者に貢献すると、疲弊してしまうからです。
では、どうすれば良いのか?
この点は次回書きたいと思います。
P.S. 数回前に触れたセールスレターを納品しました。
こちらも1万円以上のアフィリエイト報酬を約束してくれているクライアントさんです。
このメルマガでお話ししている私の理論、つまり
・アイデアネットワーク
・読む抵抗
・2つの論理
・価値の定義
・人間が興味を引かれるメカニズム
など、全てを総動員して書いたレターなので、どれだけの成約率が出るか楽しみにしています。
(エンゲージメント率が11.4倍になった方法も使ってますし。)
まだ、これらの概念のいくつかに到達していなかった当時でも成約率15.4%や28.6%などが出たのです。
記録的な成約率になるかも知れません。
(もちろん、私の力不足で、今までの最高成約率に届かない可能性も無い訳ではありません。)
まぁ、どうなるか見てみましょう。
もし、この案件をアフィリエイトしたい場合はサークルに参加しておいてくださいね。
ここで共に言葉の操り方を磨き、まぐれ当たりではなく狙って売れる力を付けて行きましょう。
P.P.S. レターの執筆が終わり、少し手が空いたので、以前触れたミスを修正しました。
つまり、本メルマガにご登録頂いた際にプレゼントしている無料プレゼントの一方、売れたセールスレターの分析レポートを書き直しました。
超一流のコピーライターMark Fordの教えに則った書き方にしてあるので、かなり使いやすくなっていると思います。
(ちなみに、情報量はv1の方が多いのは確かです。
というのも、文字通り1文1文、細かく分析した情報が全て載っているので。
ただ、こちらは読みにくいと考え、削除してあります。
もし、v1を読んでみたい場合は以下の私のアドレスまでメールをください。)
最後までお読み頂き、どうもありがとうございました。
ご質問やご意見を歓迎します。
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