From:Dr.kappa
火曜日、18時3分
日本、本州
今回は生物学(や分析哲学)に基づいた儲かるビジネスの構築法をお話しします。
勝つビジネスのデザインを検討している時にまず考えなければならないことは何でしょうか?
それは稼げる市場はどこか、という点です。
なぜでしょうか?
この点は、売れるコピー(=文章)の書き方にも関係してきますので少し丁寧に解説したいと思います。
(売れるコピーの書き方はまた今度お話しします。
あるいは、私のコピーライティング理論の全てを解説するレポートに譲るかもしれません。
このレポートは現在執筆を検討中で、先日の「成約率を上げる10の方法」同様、無料で公開しようと考えています。)
さて、なぜ市場が重要かをお話しする前に、ある質問をさせてください。
あなたと私でハンバーガー屋の経営で競うとします。
もし何でも望む特質を一つ手に入れられるとしたら、何を望みますか?
もしかしたら最高の肉が欲しいと思われるかもしれません。
あるいは世界一のコピーで勝とうとするかもしれません。
いや、集客が重要だ、と最高の立地を望まれるかもしれませんね。
あるいは、地域での最安値を求めるかもしれません。
もしあなたが上記のどれかをご希望でしたら、一つとは言わず、全てをお譲りしましょう。
それでも、もし私に一つだけ下されば、私のハンバーガー屋は他を圧倒するでしょう。
その一つの特質とは飢えた群衆です。
死にそうなほど腹を空かせた人々が目の前にいれば、値段や売り文句など関係なく売れてしまうからです。
実は、このやりとりは、天才と呼ばれた今は亡きコピーライター、ゲイリー・ハルバートが、コピーライティングを教えるセミナーで生徒たちに向かって行っていたものです。
彼の教えは、コピーやオファー(値段など)を凌駕するほどの力が市場にはあることを示しています。
この例だけでは納得がいかない場合のために、もう一つ例を考えてみましょう。
次のようなお題を出されたとしましょう。
「砂漠で砂漠の砂を売ってください」
どうでしょうか、難しいと思われるのでは無いでしょうか。
なぜなら、砂漠には当然、砂漠の砂は溢れており、相手のすぐ足元にも「商品」である「砂漠の砂」は膨大にあるからです。
ですから、わざわざあなたにお金を払わなくとも自力ですぐに手に入れられます。
「成約率を上げる10の方法」の中で解説した「原理」に基づいてお話しすることも可能です。
「商品」である「砂漠の砂」は、この状況ではありふれた物であるため、差別化をできず、原理的に相対的である価値は商品自体では生まれない為、相手は「砂漠の砂」にお金を出すほどの価値を感じないのです。
この例だと「何を当たり前のことを言ってるんだ」と思われるかもしれませんが、価値は相対的である以上、あなたがいくら質の高い商品を販売していたとしても、競合も同じくらい質の高い商品を提供していれば、相対的な価値はゼロになってしまいます。
そして、この状況は(残念ながら)世の中に溢れているのでは無いでしょうか?
「良いものを作っているはずなのに売れない」という声が聞かれるのはこの「事実」を表しています。
「価値」の話に少し脱線してしまいましたので、砂漠で砂漠の砂を売る話に戻りましょう。
ここでは砂漠で砂漠の砂を売るのは難しく、いくらコピーを工夫しても状況は改善しないということだけ理解していただければ十分です。
(念の為コメントしておきますと、「価値」は言葉で作られている以上、コピーで砂漠の砂を売ることも不可能ではありません。
例えば、相手がある芸能人Aの大ファンだったとしましょう。
そして、あなたの手にある砂はAが手ずから掬った砂だと伝えたとします。
すると、あなたの手にある砂に、相手は足元の砂には無い「価値」をコピーによって感じ、お金を払っても良いと思うかもしれません。
つまり、砂とは別の部分に「価値」を持たせることによって売ることも可能です。
ただ、いずれにしても、砂漠で砂漠の砂を売ることは難しいことに変わりありません。)
一方で、砂漠で水を売ってくださいと言われたらどうでしょうか?
このお題であれば、コピーを工夫せずとも、勝手に売れていくと思われないでしょうか。
つまり、そもそも商品を欲している方々がいる市場であれば、コピーやオファーなど工夫せずとも売れてしまうということです。
(1つ注意です。
この欲求を顕在欲求と言うことがあります。
そして、現在のような物やサービスが溢れている社会ではほとんどの顕在欲求を満たす商品・サービスは既に提供されています。
したがって、現実的には市場も気付いていない潜在欲求を見出し、そこを狙っていくことになります。
この点はまた今度お話しします。)
オファーに関してコメントしますと、水を売る際、次のようなオファーとしたらどうでしょうか。
水のペットボトルを1本買ったらもう1本付ける。
すると、水を1本買って1本しか手に入らないオファーに比べたら、こちらの方が売れやすいのでは無いでしょうか。
そして、この「強い」オファーに対して、水1本という弱いオファーで勝つことは、コピーをいくら工夫しても難しいでしょう。
以上をまとめますと、ビジネスをする上で最も重要なのは市場、次にオファー、最後がコピーということになります。
したがって、商品・サービスが売れるようにするには、コピーを工夫するよりも、オファーを魅力的なものにした方が簡単で、それよりもっと簡単なのは商品・サービスを求める強い欲求が存在する市場を狙っていくことです。
もし、ゲイリー・ハルバート自身の言葉に興味がありましたら、(英語ですが)次のURLから読めます。
(これは彼が息子のBondに宛てた25通の手紙の6通目です。
どの手紙も示唆に富んでいますので、私は全25通を何度も読み返しています。)
ゲイリーの手紙に触れたところで、この手紙でも行われている、hotな(熱い)市場探しを行ってみましょう。
いわば、「市場>オファー>コピー」の応用と言ったところです。
手紙の中で、ゲイリーは、不動産投資で儲ける方法についてまとめたレポートを販売する場合を考え、この商品が売れざるを得ない市場を10段階で絞り込んで行っています。
そこで、ここでも10個ほどの条件を考え、市場を絞り込んでみましょう。
以下に再現したのは、私が更にクライアントを獲得し、コピーを書いて稼ぐために実際に書いたメモの一部です。
_ターゲット(market)_ :
i)集客の重要性を理解している
ii)実店舗、
iii)リストを持っており
iv)ある程度の贅沢品である(ただ最安値だけを求めて選ばれていない)が、
v)ユーザーが月1程度の頻度で利用する業種、
vi)顧客単価が1万円ほど以上、
vii)集客成功すると何度かリピートする業種、
viii)強い欲求に売っているクライアント。
ix)同業がある程度の数いる。
x)個人レベルで行なっている企業。
xi)地方の店舗。→(全て地方の)美容院、治療院、個人経営のマッサージ?、少し高級(顧客単価1万円程度)な飲食店、デパートのコスメ、ブランドの洋服屋、ハンドメイドアクセサリー(オンラインだが)、不動産?、
その理由:
i)喉から手が出るほどお客さんを欲っしており、しかも
ii)物があって成果が出やすい。
iii)コピーを届けられる。
iv)集客成功したら(一定期間は)そこを選び続けてもらえ喜ばれる=価値を感じてもらえる。
v)成果がわかりやすくユーザーに行動してもらう障壁もそこまで高くない。
vi)集客成功した時、その何割かもらうとして数万円の収入になるから。
vii)やはりLTVがある程度の額になりクライアントに喜んでもらえるから。
viii)オファーを工夫することで、クライアントと関係を築いて行った後に貰える報酬が伸びやすい。
ix)1クライアントで培った経験を他のクライアントに流用できる。また、それにより競合へ協力されるのを恐れて契約を継続してもらい易い。
x)個人が行って最初からある程度の確率で使ってくれるから。
xi)都会は人が多く、ある程度は自然な集客が見込まれる(特に駅近など)。したがって、地方の店舗だと集客により苦労しており、痛みを感じていると考えられるから。
これは、「市場>オファー>コピー」という順で考えられるように作成し、コピーを書く際に使用している自作のフレームワークの一部です。
また、所々に出てくるのでお気付きだと思いますが、私はコピーを書くとは伝えず、集客をすると言ってクライアントさんを獲得しようと考えています。
というのも、相手にわかりやすい言葉を使用するのはコピーライティングの鉄則で、「コピーライターのクライアント達はコピーやマーケティングをそんなに勉強しておらず(私も理由があってマーケティングは勉強していませんが)、コピーを書くと言っても価値が伝わらない」と聞いたことがあるからです。
(もし元の発言に興味がありましたら、次の動画で聞くことができます。
私はこの動画を、ちょうどクライアントを増やしたいと考えていた時に見つけました。
上の私のメモは、楠瀬さんの戦術を私なりに分析し、更にクライアント層を広めるにはどうすれば良いかと考えて書いたものです。)
動画の内容も踏まえて、まずは個人経営の地方の美容院にアプローチするのが良いと判断し、現在営業しているところです。
動画ではクライアントを獲得できた場合に、具体的にすべきことも教えてくれていますので、もしコピーライターとしてクライアントを獲得できずに悩んでいらっしゃるのであれば、最初の実績を作っていく上で参考になると思います。
以上より、儲かるビジネスを構築するには、強い欲求を持った市場を探していくことがまずすべきこととなります。
そんな市場の探し方もゲイリーの手紙を参考に、私が実際に書いたメモを例にお話ししました。
なお、なぜこの方法が生物学に基づいているかと言いますと、人を「動かす」には、まずは爬虫類脳と呼ばれる、人間の欲求に訴えかけていくのが効果的と知られているからです。
(売れるコピーを書くにもしたがって最初に爬虫類脳を狙います。
この点はまた今度お話しします。)
そして次にその(強い)欲求を満たすオファーを考え、最後に初めてコピーを考えます。
儲かるビジネスを構築していくには、この順番を守るように注意しましょう。
P.S. 動画の中で語られていますが(別の動画だったかもしれません)、ウェブサイトの作成も入れると、集客代行として30万円ほどの単価を取れます。
私はワードプレス程度しか弄れませんが、もしあなたがサイトを作成できるのであれば、手を組みませんか?
つまり、私がクライアント獲得と売れるサイトの構成を考えますので、それを元にサイトを作成していただきたいということです。
そして、報酬は山分け(単価30万円の場合15万円づつ)で良ければ、次回以降獲得したクライアント様にはサイト作成のオプションも提示していきます。
なお、どの程度の質のサイトを作成されるのか見たいので、既に作成されたサイトを見せて頂きたいと思います。
以上のような条件でよろしければ、あなたに仕事を依頼したいと思います。
希望される場合は私のメールまでご連絡ください。
最後までお読み頂き、どうもありがとうございました。
ご質問やご意見を歓迎します。
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