From:Dr.kappa
月曜日、午後8時54分
大学、オフィスより
頭痛ってつらいですよね。
私は頭痛があると研究に集中しにくくなるので、出来るだけ悩まされないように注意しています。
例えば
・しっかり睡眠時間を取る
・食べ物の質だけでなく、いつ食べるかもコントロール
・それ以外の外的要因も動かせる部分は制御する
と、出来ることは行うようにしています。
ところが、やむを得ない理由で今日は久しぶりに頭痛になってしまいました。
原因は大気汚染。
(過去に似た経験から頭痛になったので、原因は空気にありそうだと判断しました。)
いま調べてみると、日本も現在は空気が比較的汚れているみたいなので、マスクをしたり、空気清浄機を使ったりしてお気を付けください。
私が住んでいる地域でも最近空気が汚く、空気質指数は酷い数値を出しています。
そんな中、今日は外で過ごさなければならず、夕方から頭痛が出始めました。
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さて、私はなぜ頭痛の話から今回のメールを始めたのでしょうか。
理由は言葉の時制の話をしたかったから。
冒頭に書いたように、私は普段は頭痛に悩まされないように注意しています。
なので、直近で頭痛になった日は思い出せないほど前です。
正直、頭痛の痛さを忘れていました。
ところが今日、頭痛になった。
その結果、このつらさを思い出しました。
(と言っても、比較的軽い症状なのでご安心ください。)
ここでは頭痛を取り上げましたが、「痛みの強さの時間変化」に関して、個人的にはより一般的に言えるだろうと考えています。
つまり、痛みを最も強く感じるのは現在、次に過去、そして未来。
分かりやすいよう不等号で書くなら
現在>過去>未来。
未来はまだ経験したことが無いので、原理的に痛みも感じることが難しい。
痛みだけではありません。
快楽も感じることは難しい、とお気付きになるでしょう。
では、この観察の上で1つセールスレターを見てみましょう。
これは先日、noteのメンバーシップにて、お題として扱ったLPです。
ページを開いた1面に出て来るヘッドコピー。
この言葉の時制は何でしょうか?
私は未来だと判断しました。
つまり、「未来にこうなれますよ」と言っている訳です。
ここで問題です。
この言葉で刺さると思われますか?
まだ経験したことの無い未来の自分をイメージして、そうなった時の快楽を感じてもらうことが出来るでしょうか?
購入までしてくれると思われますか?
まず無理だろう、と私は考えます。
では、どうすれば良いか。
ここまでの観察から1つの打ち手は明らかではないでしょうか。
現在、あるいは過去の痛みについて書いてあげれば良いのです。
私の頭痛で見たように、そちらの方がずっと痛みや快楽の程度が強いからです。
この程度の強さこそ、「刺さる」という現象の1つの側面だと個人的に考えています。
ちなみに、今回のメールでご紹介した観察から、6つのリードタイプの1つが、なぜ強力なのか?も理解できます。
そのリードタイプは問題・解決リードと呼ばれています。
名前通り、相手が抱えている問題から始め、次に解決策を提示する、という順序で伝えます。
この型ではまずは問題を見せる訳ですが、問題と言うのは基本的に過去か現在のことです。
したがって、問題から始めようとすると自然に時制が現在か過去になります。
言い換えるなら、刺さるコピーになりやすいということです。
「時制を変える」ことは意識すればすぐにできるので、是非使ってみて下さいね。
最後までお読み頂き、どうもありがとうございました。
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