効率化の罠

From:Dr.kappa
月曜日、午後10時42分
日本、本州

効率化するにはどうすれば良いでしょうか?

情報が溢れ、トレンドもあっという間に変わる時代になって来たからか、我々は常に何者かに追われるように効率化を求めるようになりました。

商品のライフサイクルも短くなって来ており、企業が次から次へとキャンペーンやイベントを行なっている様を、一消費者として観察していると、どんどんとスピードが上がっていることを感じます。

様々なサービスが5000万人ユーザーを獲得するまでにどれくらい掛かったかという調査もありますが、段々とペースが上がっていることが一目瞭然です。

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出典:https://steemit.com/steemit/@johnnywingston/how-long-does-it-take-steemit-to-hit-50-000-000-users–1502430927-1670258

このようなハイペースの時代に生きる我々は「効率を上げたい」という欲求を感じやすくなっています。

暗黙のうちに効率化のプレッシャーを受けていると言った方が近いかもしれません。

私自身、効率化は子供の頃から追求してきたテーマの1つです。

(以前書いたように、当時は遊ぶ時間を増やす目的で、宿題や勉強の時間を最小化したいという子供らしい動機でした。)

巷の様々な方の発信を眺めていても、効率化に対する欲求が強くなって来ていることを感じます。

わかりやすい例を挙げれば、

・特定のテーマを解説した記事
・本の要約をした動画
・果てには映画の要約をした動画

まで出ている始末です。

(最後の例は先日YouTubeを見ていた時に、オススメの動画として表示されていて驚いた記憶があります。)

確かに、これらの解説コンテンツを利用すれば、短時間でそのコンテンツは消化できます。

ですが、現代の効率化のプレッシャーという、暗黙の力に突き動かされているような時には注意しなければなりません。

何者かの利益のために流されている可能性があるからです。

コントロールを取り戻すには、自分の頭で考えること。

そこで、前提となる問いを考えてみましょう。

そもそも、「効率」とは何でしょうか?

このような解説を利用することで「失っているもの」は無いのでしょうか?

もちろん、明確な目的があってこれらのコンテンツを利用しているのであれば何も問題はありません。

(もとより、他者の行動や思考に私が口出しする権利はありません。)

ですが、もし、ただなんとなく「消化した本の冊数、映画の本数が多い方が良い」「同じ内容を短時間で習得できることは正義」と思い込んでいるとしたら危険です。

最初の娯楽に関してはわかり易いかもしれません。

そもそも、映画や小説などは楽しい時を過ごし、人生の質を上げる為に利用するのが元々の目的です。

その楽しみまで効率化という名の下に切り刻んでしまっては本末転倒では無いかと私は考えます。

単に消化した数だけを、御朱印のように記念として集めても豊かな感情体験をできるとは私は思いません。

(コピーライティングの観点からも、そのような乏しい体験の数だけ集めるより、1回でも深い感動を味わう方が効果的なのではないでしょうか?)

また、勉強の為のコンテンツであっても盲目的に効率を追求するのは危険です。

確かに、狙っていた内容を知ることはできるかもしれません。

ですが、自らの頭で考え、理解する力は鍛えられません。

そもそも、内容を知ることと使えることは異なります。

この事実を私は理論物理学者として痛感しています。

最近は世界中で行われた研究発表をネット上で視聴できるようになっています。

それらのトークを聞くと、研究の概要は把握できるのですが、それだけで使えるようにはなりません。

ましてや、スピーカーがわかりやすく加工してくれているので、自分の頭で一歩一歩噛み砕いていく訓練にはなりません。

私は寧ろ、難しい本などを自力で読みこなして考える力を鍛える方が、個々のコンテンツを消化するよりずっと重要だと考えています。

もちろん、この意見には賛否両論があるでしょう。

ただ、1つだけ質問させてください:

これらの解説コンテンツしか消化せずに第一人者になった方をご存知ですか?

億万長者で本を読まない方を知っていますか?

私は知りません。

論文を読まず、トークだけ聞いてトップレベルの研究者になっている者はいません。

もし、単にコンテンツを消化したいだけでしたら、これらの解説の利用は止めません。

(私自身、どんなテーマがあるのかを知るきっかけとして利用することはあります。)

ですが、もし目的がその先にあるのであれば、効率の意味を問い直してみることが重要かもしれません。

P.S. ついさっき出た統計を紹介させてください。

以前書いたように、私はいま月1億円を目指しています。

その為に選んだのはディスプレイ広告GDNを使ったアフィリエイト。

一般に、この広告はリスティング広告よりも売りにくい手法です。

問題を解決しようとして検索して来たユーザーではなく、問題を認識さえしていないユーザーがターゲットになるからです。

この違いの為、今までリスティングやセールスレターで良いとされるコピーでクリエイティブを作っていましたが、ことごとく裏目に出て苦戦していました。

ですが、1つの案件をv12まで磨いたところ、FV通過(最初の画面からスクロールすること)が97.2%という結果が出ました。

有効熟読度も28.7%、読了率も18.2%となっており、今回試した私の試みがハマったことがわかります。

ちなみに、この要素とFV通過率の相関係数は+0.93なので、この要素が欠けているとFV通過は上がらないと考えて良いでしょう。

言い換えるなら、この要素を入れないと成約率も上がりにくくなります。

なぜなら、これまでの私のコピーのように、冒頭で50%〜80%のユーザーに離脱されると、最大成約率20%〜50%の中で戦わなければならないからです。

どんな施作かご興味がありますか?

反響が大きければ、どこかで解説しようと思います。

(ただし、全てを解説できるかはわかりません。

そうすると、私のサイト(当ブログとは別)が同定される危険性があるので。)

ちなみに、漫画ではありません。

なので、外注を使わずに、個人で、(記事の長さにも依りますが)執筆自体は数時間でできる方法です。

(この方法は試行錯誤する中で思い付いたものなので、もし私が解説コンテンツばかり消化していて自力で考える力を持っていなかったら、FV通過率97.2%という結果は得られなかったかもしれません。)

ご質問やご意見を歓迎します。

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