読者KOさんからメールを頂きました

From:Dr.kappa
金曜日、午後0時39分
大学、オフィス近くのカフェより

メールを頂きました。

読者さんKOから。

以下に引用します:

件名:文章がわかりづらいです

本文:
はじめまして。

ツールの話を読ませていただきましたが、
文章がわかりづらいですし、まったく引き込まれません。
(ほんとうに文章の研究をされているのでしょうか)

また、主語がないので、読んでいて意味がわからないところがあります。

ですから解除したいと思います。

ところでメールの下部に
解除のためのリンクを貼っていないと、
法律違反だと思いますよ。

いずれにしても
メルマガを解除する方法を教えてください。
**

分かりづらい?

そうでしょうか?

書いている本人だからか、私は意見が異なります。

ただ、それでは主観の交換になってしまいます。

非生産的なやり取りを避ける為に、客観的に数値化して返信しました。

(これは「分かりやすい」というのは1つの価値だという理由もあります。

全ての価値は原理的に相対的。

したがって、きちんと議論するには定量化や比較をしなければなりません。)

そのような意図から私が送った返信が次です:
(Gmailでそのまま返信したので、件名は特にありません)

本文:
(KO)様、

ご連絡ありがとうございます。

まず、解除リンクについてご心配ありがとうございます。

英語で分かりづらいかもしれませんが、メールの最後に解除リンクが入っています。

したがって、法律的に問題無いと私は考えています。

なお、こちらのアドレスは私の方で解除しておきましたのでご心配なく。

また、文章の分かりづらさについてご指摘ありがとうございます。

ツールの話というのはヒートマップを紹介したメールのことでしょうか?

ご指摘の文法的正しさというのは分かりやすさの1つの観点でしかありません。

また、どうしても主観が入ってしまうものです。

そこで、客観的に評価できるリーダビリティ値という指標を使ってみましょう。

この数値は大きい方が読みやすい文章だとされています。

(私だけでなく、学問的な研究でも使われている指標です。)

すると、頂いたメールの文面のリーダビリティ値は3.72となりました。

一方、私のメルマガの文章は4.45でした。

それ故、少なくともこの指標を使う限り、頂いた文面よりは読みやすい文章になっています。

いずれにせよ、ご指摘、今までのご購読ありがとうございました。

Dr.kappa
**

この返信に対して、KOさんは更に翌日メールを返して来ました。

ただ、そのメールに対して彼が見ていないところで議論するのはよろしくないので、ここでは止めておきます。

(正直言いますと、長かったので最後まで飛ばしたという理由もあります。

きちんと読まずに最後まで行ったら、最後の追伸3に次のように書かれていたので、それ以上読むのを止めました。

**
重ねて言いますが、返答はけっこうです。

長年にわたり、多くの文章を見てきたOより
**

少し脇道に逸れました。

本題に戻ります。)

さて、今回の補足メールでKOさんのメールを取り上げたのはなぜか?

それは良い復習になると考えたから。

「良い文章」とは何か?について。

以前からこのメルマガを読んで下さっていたら覚えていらっしゃるかもしれません。

マーク・フォード(ペンネーム:マイケル・マスターソン)の定義はこうでした。

「説得力のあるアイデアを明確に表現したもの」

もちろん、これはフォードの定義に過ぎません。

ですが、フォードの教え子たちもこの定義をもっともらしいと考えています。

私も賛成です。

(ただ、もう少し精密にできそうだと気付いたので、その点についてはまたお話しします。)

そこで、この定義を分解してみましょう。

フォードによると、「良い文章」は2つの要素からなります。

それは

・説得力のあるアイデア
・明確な表現

の2つ。

前者は俗にビッグアイデアと呼ばれます。

(そして、私が精密にできると考えているのはこの部分。)

もう1つの要素「明確な表現」がKOさんからのメールで問題となった部分です。

ですが、この点に関しては、私がKOさんへの返信に書いたように、既に客観的な指標が知られています。

それがリーダビリティ値です。

(英語圏ではFKスコアというものの方が有名ですね。

日本語でFKスコアのような指標が無いかと探した結果みつけたのがリーダビリティ値でした。)

もちろん、この数値だけで読みやすさを完全に測ることはできません。

例えば、頭の中のイメージをスムーズに繋ぐこと。

それによって読みやすくなることも以前お話ししました。

(私は読む抵抗が小さい文章と呼んでいます。)

FKスコアやリーダビリティ値の計算方法を少し調べたことがありますが、

・1文の長さ
・単語の音節数

など、機械的に数値化できる側面しか考慮されていません。

ですので、読む抵抗の大きさを完全に数値化することは(まだ)できていないのですが、それでも、これらの指標は良い目安になります。

主観の域を脱せないとお感じでしたら、これらの指標を使ってみることをお勧めします。


P.S. KOさんは「長年にわたり、多くの文章を見てきた」そうですが、私は長さや量はそこまで重要だと考えておりません。

実際、私は言葉の研究を始めてから2年も経っていませんが、次のような結果が出ています:

・最高成約率52.4%
・ROAS 1682.32%

などなど。

「効率の良さ」も価値の1つなので、私にとっては私が比較対象(=基準)になっています。

なので、特別に効率が良いとも悪いとも思っていません。

ですが、効率は昔から意識して来ました。

生産性などについて本メルマガで扱うことがあるのもその為です。

P.P.S. このメルマガを読んでいらっしゃる方々はUnsubscribeくらいの英語はご存知だと思っていました。

抽象的な話(例えば理論物理学や数学、分析哲学など)をしても、クレームも言わずに読み続けて下さっている知的な方々だと思っていたからです。

ただ、KOさんのメールで必ずしもそうでは無さそうだと気付きました。

そこで、人間の言語習得メカニズムに基づいた英語教材が役立つかもしれないと感じました。

こちらは今度ご紹介します。



最後までお読み頂き、どうもありがとうございました。

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