From:Dr.kappa
木曜日、午後11時52分
日本、本州
(これは、2020年7月3日に送信した私のメルマガを一部編集したものです。)
2回前にお話ししたセールスレター。
6月の1ヶ月間、クライアント企業に使用して頂いた結果、売上を1.26倍に増やすことができました。
その結果、増加分の一部を報酬として頂きました。
以前お話しした私のビジネスでは、ただセールスレターを書いて行きます。
今回のように、クライアントの売り上げが増加すれば、クライアントの立場としては特に私のセールスレターの使用をやめる理由はありません。
したがって、私に報酬をもたらしてくれるセールスレターがネット上に蓄積されていくことになります。
最近、日本の平均収入が下がっているというような話もありますが、私の行なっているビジネスだと、このようなセールスレターを数本書けば、それだけで月収100万円を狙うことも不可能ではありません。
条件や工夫次第では、たった1本のセールスレターでこの「壁」を超えることさえ可能です。
(実際にそんな方がいらっしゃいます。)
しかも、他のビジネスと違って、すべきことも1つだけです。
つまり、ひたすらコピーライティング能力さえ磨いていれば、これだけの月収を比較的容易に達成できてしまうということです。
物販のように毎日のように商品の値動きを確認したり、アフィリエイトのようにメンテナンスを繰り返したり、あるいは情報販売のように顧客対応を行う必要さえありません。
私のビジネススタイルではどれも不要か、あるいはクライアントが行ってくれます。
それ故、文字通りコピーライティング能力を磨くだけで良く、力を集中しやすいビジネスとなります。
また、1つの能力だけを磨けば良いため、結果を出すまでの期間も短くなると考えられます。
(数回前に書きましたが、私はこれらを全て考慮した上で、このようなビジネスをデザインし、実行しています。)
このビジネスで鍵となるのは、したがって、コピーライティング能力です。
では、どうすれば大きな売り上げを叩き出すコピーが書けるようになるでしょうか?
文章というのはコミュニケーション方法の1つです。
そして、過去の偉大なコピーライターたちが、コミュニケーションだけでなく、言葉を使った思考までもクリアにしてくれるたった1つのことを明らかにしてくれています。
何でしょうか?
それはビッグアイデアと呼ばれています。
では、ビッグアイデアとはどのようなものでしょうか?
私もまだ明確な定義を与えることはできていませんが、幸い、理論物理学の研究を行なっている過程で、ビッグアイデアには何度も遭遇しており、その性質をお話しすることはできます。
ビッグアイデアは、それを受けた瞬間、大きな発見が伴い、そして、それ以降はそのビッグアイデアを知らなかった頃には戻れないようなものです。
言い換えると、アハ体験を伴うものと言っても良いでしょう。
アハ体験は脳科学者の茂木健一郎さんがテレビなどで広めていらっしゃるので、日本では比較的よく知られているかと思います。
(興味のある方は検索してみると面白いと思います。
画像や動画でアハ体験を体験できる、様々なクイズ形式のものが出てきますので、楽しみながら実際にアハ体験を経験することができます。)
ここでは、画像や動画を使うことはできませんので、コピーを書く者として、言葉だけでアハ体験を経験して頂くことを試みたいと思います。
この例は、理論物理学でも頻繁に使用される、数学の事実です。
1つの円をイメージしてください。
ちょうど輪ゴムのようなものです。
そして、この円に、いくらでも伸びる輪ゴムを巻き付けることを考えます。
輪ゴムの向きも考慮すると、このような輪ゴムを円に巻き付けられる回数はどのような数になるでしょうか?
(輪ゴムを裏返して巻きつけたらマイナス回とします。)
まず、そのまま円の周りに巻き付けたら、巻き付き数は+1です。
輪ゴムを伸ばしてもう1回巻き付けたら、巻き付き数は+2となります。
同様に、輪ゴムを伸ばして巻き付ければ、全てのプラスの整数(+1,+2,+3,…)回巻き付けることができます。
一方で、輪ゴムを裏返して同様の操作を行えば、-1,-2,-3,…と、全てのマイナスの整数回巻き付けることができます。
更に、輪ゴムを伸ばすのではなく、縮めていくことも可能ですから、一度も巻き付けずに縮めてしまえば、巻き付き数0とすることも可能です。
以上の考察より、いくらでも伸び縮みする輪ゴムは、円に整数回巻き付けられるということがわかります。
この巻き付き数は、数学でホモトピー群と呼ばれるもので数えられます。
少しだけ数式を使わせてもらうと、π_1(S^1)=Zと書かれます。
πの下に書かれている1は、1次元の物体(上の私の説明だと輪ゴム)を巻き付けていることを表し、カッコの中のS^1は1次元の円を表します。
そして、右辺のZは整数を表しています。
つまり、この数式は、輪ゴムのような、いくらでも伸び縮みする1次元の物体を円に巻き付けると、その回数は整数になるということを意味しています。
整数は飛び飛びの値を取りますから、連続的に変化できません。
(例えば2から3へ整数を取る数では連続的に移ることはできません。)
したがって、ある理論を使って計算を行い、その結果が上のホモトピー群(整数)で与えられるとわかっている場合、理論を連続的に変化させても、その整数は変わらないことが、整数は飛び飛びの値を取るという事実から直ちにわかります。
ここでのビッグアイデアは、「巻き付き数は整数で、連続的には変化できない」です。
この単純なアイデアを使って、理論物理学の様々な結果が説明されてしまいます。
そして、(私がうまく説明できていれば)輪ゴムを円に巻き付けた時の巻き付き数は整数になる、という点は、一度知ってしまったら、もはや知らない前には戻れなくなっているはずです。
言い方を変えれば、あなたの考えはこのビッグアイデアを知る前後で大きく変わった、と言うこともできるでしょう。
このように、受け手の考えを大きく変えてしまう、アハ体験を伴うものがビッグアイデアだと私は(現状では)理解しています。
(ここでは学問からの例を持ってきましたが、おそらく、あなたも本を読んだり、人の話を聞いて、何かを深く理解したと感じた瞬間にはこのような経験をしていると思います。
つまり、小さな論理の積み重ねで最終地点に到達するのではなく、結論へ一足飛びで連れて行ってくれる、1つのとてもシンプルな考えが頭の中に浮かんでいると思います。
それがビッグアイデアです。)
ここで例として取り上げたビッグアイデアは、(数学や理論物理学以外では)ほとんど役立ちません。
では、多くの方の日常生活に役立つビッグアイデアだったとしたらどうでしょうか?
(もしかしたら、「月収100万円に到達する最も効率的な方法は、私Dr.kappaがお話ししているビジネスモデルだ」をビッグアイデアと思われるかもしれません。
実際、私自身はこのビジネスモデルに到達した時、アハ体験を伴いました。)
すると、多くの方々がそのアイデアを求めるでしょう。
もし、「この商品を手にすることにより、自分が望んでいる現実が手に入る、そしてそのためにはこの商品しかない」と相手に感じてもらうことができたら、その商品は大きな売り上げを叩き出すとは思われませんか?
実際、広告の父と呼ばれるデイヴィッド・オグルヴィは、彼のコピーライターとしての生涯の中でいくつものビッグアイデアを思い付き、それらを用いた広告は大成功を収めました。
したがって、冒頭に行なった問題提起、「どうすれば大きな売り上げを叩き出すコピーを書けるか?」に対する答えは、(適切な)ビッグアイデアを見つけ、それをわかりやすく表現してあげること、となります。
では、どうやってビッグアイデアを見つければ良いでしょうか?
私は手軽な探し方は知りませんし、超一流のマイケル・マスターソン(本名はマーク・フォード)らもビッグアイデアを見つける方法は1つだと言います。
それは「ひたすら読むこと」です。
彼の主張を私なりに解釈しますと、徹底的にリサーチすること、となります。
セールスレターでは、読者として特定の属性を持った方々を想定します(対象が狭ければ狭いほど適切な言葉が紡げます)ので、その方々が何を信じ、望み、感じているのかを調べていきます。
これがリサーチで、その重要性は2回前のメールでお話ししました。
そして、徹底的にリサーチを行なっていくと、「ここを打ち出したら買わずにはいられないのではないか」という考えが明らかになって来ます。
そのアイデアを更に鮮明にし、アハ体験を伴うものまで磨き上げることでビッグアイデアを発見することができます。
したがって、ビッグアイデアを見つけることは簡単ではありません。
オグルヴィでも生涯に20個も見つけられなかったと彼の著書の中で書いています。
ですが、一旦見つけることができれば、大きな結果を得ることができます。
したがって、大きな売り上げを叩き出すコピーを書けるようになるには、ビッグアイデアを探せるようになることが重要と言えます。
ビッグアイデアは、日本ではあまり解説されていない印象を持っていますが、英語圏のコピーライティングについて書かれた文章では頻繁に現れ、彼らが重視していることがわかります。
私自身は、どれだけ深くビッグアイデアについて理解しているかでコピーライティング能力を測ることができるだろうとも考えています。
それだけ重要な概念ですので、日頃からビッグアイデアを探す訓練を行うと良いです。
なお、ここまでコピーライティングの文脈でビッグアイデアについてお話しして来ましたが、ビッグアイデアが見つかれば、成功するビジネスを構築することもできます。
(実際、ビッグアイデアを理解したマスターソンは10億円以上の企業をいくつも所有しています。)
また、今回例として取り上げた数学の場合のように、学問分野でも強力な概念となります。
我々の理解自体が基本的に細かな論理の積み重ねではなく、ビッグアイデアによる大きなジャンプに拠るところが大きいので、そもそも言葉の使用上、最も重要な概念であるとさえ言って良いでしょう。
普段からビッグアイデアを意識していれば、理解が深まり、思考は明晰になり、更に、それを伝えることにより効果的なコミュニケーション(セールスレター含む)が行えるようになります。
ビッグアイデアは、効率的に生きる鍵だと言えるのではないでしょうか。
P.S. 100円に100万円の価値があると思いますか?
ビッグアイデアを探し、同時にコピーライティング能力を鍛える効果的な方法は、セールスレターのヘッドラインを書く訓練をすることです。
なぜなら、前回お話ししたように、購入の判断の73%はヘッドラインで行われているため、ビッグアイデアをヘッドラインで打ち出す必要があるからです。
実際、オグルヴィらの大成功を収めた広告を調べてみると、ヘッドラインで強いアイデアが打ち出されており、そこを読んだだけで商品の必要性を深く納得してしまうような始まり方となっています。
したがって、強いヘッドラインを書けるようになれば、ビッグアイデアの探し方も上達したと考えられます。
そこで、毎日ヘッドライン(とその続きのリード)を書く場をご用意しました。
そんな場として、noteのサークルを利用しています。
月に100円、1日に換算すると3円ほどで参加可能なので、
・コピーライティング能力を磨きたい
・ビッグアイデアの理解を深め、使えるようになりたい
・思考を明晰にしたい
という場合は次のURLをクリックしてサークルにご参加ください。
最後までお読み頂き、どうもありがとうございました。
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